ペアーズには非常に様々な人々が集まってくる。その大半は恋活、あるいは婚活を目的とした真面目なユーザーなのだが、中には体のみを目的とした所謂『ヤリモク』、様々な勧誘や個人情報の収集を目的とした『業者』、直接金品をだまし取ろうとする『詐欺師』など、本来ペアーズの利用には適さない不逞の輩が一定数存在することもまた事実である。
今回は、そんな連中を見分けるための方法をお伝えしようと思う。といっても、それら全てを把握したからもう大丈夫だと慢心せずに、常に緊張感と警戒心を持って、活動を続けていただきたい。
ヤリモクの特徴
真剣な相手を探している女性にとっての最大の敵といっても過言ではない『ヤリモク』。女性のヤリモクもいるにはいるが絶対数としてはどうしても男性のほうが多くなるため、この項目は主に女性に対しての警鐘となる。
もし知り合った男性が以下に示すような傾向にあるのなら、ヤリモクではないかと警戒すべきだ。
やたらとすぐに会いたがる
あまりにも典型的すぎて逆に今はほとんどこの手合いはいないかも知れないが、ヤリモクはとにかくマッチングしてから会おうと言い始めるまでの期間が短い。
彼らの場合、極端な話やれればそれでいいのだ。相手のことを詳しく知る必要はない。ならば当然、無意味なメッセージのやり取りは省きたがるものだろう。
また、彼らはすこしでもマッチング率を高めるために手当たり次第いいねを送りまくっている節操のなさ、1人2人目的が達成できなくても気にしない図太さも兼ね備えている。メッセージの省略は、それらに起因するところもある。
最初のデートがディナーデート
一般にリアルでの出会いで食事デートするならディナー、ネットでの出会いなら日中がよいとされている。
が、ヤリモクは基本的にディナーデートをしたがる。何故か。
それは、日中よりもディナーのほうが相手に酒を飲ませやすいことと、移動手段の制限をかけやすいからと考えられる。
日中から酒を提供する店がないわけではないが、やはり酒をメインで楽しむような、例えばバーのような店なら営業開始は夜であることがほとんどだ。ゆえに、必然的に彼らのデートプランは夜であることが多い。
酒は人の判断力を鈍らせ、更に常ならぬ大胆な行動に出させる場合もある。加えて、酒を入れることで性欲が増す女性も一定数いることから、彼らヤリモクにとっては非常に都合がいいのである。
更にそんな状況で2軒目3軒目とはしごすれば、結果として帰宅のための交通手段がほとんど失われ、最終的にはタクシーか徒歩かというところにまで絞られてしまう。
あとは、「女性の夜の独り歩きは危険だから」とか「タクシーに乗る前に少し酔いを覚まそう」とかとりあえずそのようなことを提案してホテルに連れ込めば、彼らの目的は達成されたも同然である。
一応念の為いっておくが、上記のような行動で相手の判断力が鈍った状態で性行為に及んだ場合、強制性交の罪に問われる。歴とした犯罪だ。
プランニングが手慣れすぎている
ペアーズもそうだが、マッチングアプリの利用者は現実での出会いがないなどの理由で利用していることが多い。
とどのつまり、異性とのコミュニケーションに慣れていない可能性のほうが高いのだ。
であるなら、デートのプラン立てがスマートにできる道理はない。無論そうでないケースも多々あるが、それでも『あまりにも手慣れすぎている』ということはあるまい。
「明らかにこいつの中で定番コースが完成しているな」と感じたら、ヤリモクを疑ってもいいだろう。
ボディタッチが多い
ボディタッチは好意、あるいは信頼の証ではあるものの、その反面、出会って間もない相手へのそれは単純に下半身からくる欲求によるものが多い。
どれだけペアーズ上でメッセージをやり取りしていても、実際に会ってどういう人間か確かめるまでは、信頼信用は上辺だけのもの。どれだけ惚れっぽい人間であっても、実質初対面の人間に対して過剰に触れるような真似はしない。
本当に惚れたのなら、むしろ逆に嫌われたくなくてなかなか相手に触れられないという方も少なくないだろう。
もし、相手が隣りに座ってきて、例えば自分の膝の上に手をおいたならば、ほぼ十割ヤリモクだ。
メシモクの特徴
メシモクは上述のヤリモクとは逆に女性に多い傾向にある。真剣な出会いを欲している男性にとっては害悪以外の何物でもないため、こちらにも注意が必要だ。
彼女たちの主目的は文字通り飯を食うことなので、1回目のデートで食べるだけ食べてあとはフェードアウトしてしまう。だから、その被害に遭う前にふるいにかけてしまおう。
とはいえ、メシモクはヤリモクのようにあからさまな兆候があるわけではない。一応以下のような特徴はありはするものの、やはり単純にそれだけで判断しかねる部分はある。
プロフィール写真に高級料理
例えば回らないほうの寿司やフレンチのコース料理と一緒に写った写真がプロフィール写真に設定されている場合、そういうものをおごってほしいという意思が現れている可能性がある。
単純にその料理が好きなだけという可能性も多分にあるが、明らかに「それ普段食べるような料理じゃないよな」というものについては十分に警戒したいところだ。
デート代がおごってもらうこと前提
ペアーズには『初回デート費用』というプロフィール設定項目がある。この項目は一般に、男性なら『男性が全て支払う』『男性が多めに支払う』、女性なら『相手と相談して決める』とするのが無難とされている。
この項目において、女性が『男性が全て支払う』や『持っている方が払う』などを設定していた場合、はじめから男性におごらせること前提であることからメシモクであると判断される。
リクエストが高級店ばかり
ペアーズ自体にはデート場所のリクエスト機能はないが、Dineなどデーティングアプリでは自分が行ってみたいレストランを予め設定することができる。
このときに、向こうからのアプローチで高級店ばかりリクエストされた場合にメシモクと判断されることがある。ペアーズにおいても、メッセージのやり取りで相手にどこに行きたいかを聞いて、返答が高級レストランばかりだった場合、そう判断していいだろう。
業者の特徴
ここから少々長くなる。が、なんだかんだいってマッチングアプリで最も気をつけるべき部類ではあるので是非ご一読願いたい。
ここでいう業者とは、
- 他サイト誘導目的
- 個人情報収集目的
- ビジネス勧誘目的
- セミナー勧誘目的
の4つを指すこととする。
他サイト誘導目的
世の中にはまだまだ悪質な出会い系サイトが数多ある。それらのサイトに誘導し、そちらで金を巻き上げようとする目的で活動する業者アカウントは、古来からマッチングサービスに存在している。
彼らの場合は割と単純だ。要するに、どういう経路を辿ろうとも最終的に目的のサイトにこちらを誘導しきればいいのだから。
極端な例ではマッチングした直後に「このサイト使いづらいからこっちでやり取りしよう」などといって外部サイトを教えてくる相手は100%誘導業者だ。
また、LINE交換後に「携帯が壊れてLINEが使えなくなる」などといって上記と同様の誘導を仕掛けてくる相手もいる。ご存知の通りLINEはアカウント情報を別の機種に引き継ぎが可能なので、通常は端末の故障でLINEが止まるなどということはない。
仮に使用者が機械音痴だとしても、各携帯会社がアカウント移行作業をサポートしてくれるので、多少手間取ることはあっても不可能であるということはないのだ。
個人情報収集目的
こちらも誘導業者同様に昔からマッチングサービスが抱える問題である。
主に回収される個人情報は、
- メールアドレス
- 電話番号
- LINE ID
の3つだが、場合によってはそこから住所やその他諸々の情報が抜かれる可能性もある。
さて、彼らの見分け方だが、例えば自己紹介に「メッセージよりも電話が好き」といった内容が書かれていたり、やり取りの最中に「メッセージだと連絡が取れなくなることが前にあったので電話で話しましょう」などといってきたらら電話番号の回収業者と見ていい。他のものに関してもそれぞれ言い換えてしまえばそのまま流用可能だ。
近年ではメールに直接ウィルスを仕込んで受診者の端末を破壊、あるいは情報を抜き出す悪質な連中もいるので、めったに使わないからといって情報管理を疎かにしないようにしたい。
また、これは先述の『誘導業者』にもいえることだが、主にターゲットは男性となっている。標的とした男性を騙すため、露出の多い画像を渡してくるなどあの手この手を駆使してくる。
それが本当にそのユーザーのものかどうか、試しにGoogleの画像検索機能を使ってみれば割と簡単に分かる。
もし検索して特定の情報が結果として提示された場合、それはネットから拾ってきただけの画像だ。
主に彼らはアジア圏の、あまり名の知られていないモデルやタレントの写真、あるいはFacebookなどにある一般人の写真を多く使う傾向にある。少しでも違和感を覚えたら、まずウェブ検索してみることをおすすめする。
ビジネス勧誘目的
ここからは男女問わず被害が見られる業者の話が続く。
ビジネスの勧誘というと聞こえはいいかも知れないが、マッチングサービスを介して勧誘されるビジネスにろくなものはないと断言してしまっていい。中にはねずみ講など、明確な違法行為のものもあるのだから。
彼らの場合は実質的には一般ユーザーと同じ本人の情報を開示していることがほとんどだ。ただその自己紹介文には、所謂『意識高い系』のような文章が並べられている。
やたらと名言を使いたがる、横文字が多い、無駄に幅広い人脈など、それらは本来恋活や婚活には不要なものだ。実際この手合いは本当に『意識高い系』であることが多く、自己評価が高い人間も少なくない。
何れにせよ関わらないほうが吉だ。
セミナー勧誘目的
こちらも見分け方的にはビジネス勧誘と大差ない。またこちらの場合は、明らかにおかしいレベルの大人数が集まったパーティの写真などをプロフィール写真に掲載していることがあるので、より見分けは付きやすいだろう。
セミナーとはつまり自己啓発セミナーのことなのだが、そういうものに興味があるのならばともかく、そうでない人間にも積極的に勧誘をかけてくるので迷惑この上ない。場合によっては下手な宗教勧誘よりも鬱陶しいので、興味のきの字もないのならやはり関わらないほうがいいだろう。
また、ビジネスにしろセミナーにしろ、勧誘目的の人間がよく使う文言として、「すごい人がいるから会わせたい」などと口にすることも多い。もしデートでそんなことをいい始めたら、さっさと立ち去ってしまおう。
詐欺師の特徴
詐欺師の判別が一番難しい。奴らは心理学など様々な理論を駆使してこちらを騙し、金品を奪い去っていく。
彼らは一見して本当にただの一般ユーザーだ。傾向として『あまりにも魅力的すぎるプロフィール』というものは挙げられはするが、それだけで判別できるのなら苦労はない。
しかも十分に仲良くなるまでは本性を表さないことがほとんどなので、気づいたときには手遅れという場合があるのだからなおさらタチが悪い。
こればかりは各個人の人を見る力を鍛えるより他にない。具体的には『相手が笑っているときに、その目も笑っているか』『口が達者すぎないか』などに注意を払おう。
また、詐欺師は証拠を残したがらないので、一緒に写真を撮ることを拒否されたり、家に行きたいといって渋られたりした場合も警戒する必要が出てくるだろう。
実際に被害に遭ったら
もし警戒していても被害に遭ってしまった場合、相手からブロックされる前にペアーズの運営に通報すべきだ。ブロックされてしまうとそもそも相手が画面に表示されないため、通報のしようがない。
また、司法が絡むレベルでの被害だったときは弁護士や警察に相談するのも勿論いい。むしろそうしたほうが、これ以上の被害拡大を防ぐためにも役立つだろう。
まとめ
ペアーズは実直に運営されてきた優良マッチングサービスだ。しかし、ペアーズそのものは健全であっても利用者の全てがそうであるとは限らないのが実情。
どんな場所であろうとも、自分の身は自分で守るくらいの意気込みは持っておいて損はない。